パリに私がもっとも期待していたこと。それは蚤の市だった。
すぐに見てしまうのが怖くて外堀ばかり埋めていたようなかんじだったけど、蚤の市で世界一有名なのはパリだと思うし、これだけ蚤の市についていろんな本が出ているんだから、嫌が応でも期待が高まった。
この日は、ホテルからほど近いヴァスチーユのマルシェ、ヴァンブの蚤の市、クリニャンクールの蚤の市へ行く。
まず訪れたヴァスチーユのマルシェは、マルシェというくらいだから朝市のようなかんじ。
けれど、お惣菜やパン、魚屋、チーズ屋・・・に混じって、カゴバッグ屋、靴屋、かばん屋、アクセサリー屋もある。
すてきだったのは、黒人の若いお姉さんの手作りかばんの店だった。
生地が何とも言えず全部可愛かった。
石の繊細なアクセサリーのお店もすごくハイセンスでお洒落だった。
このマルシェはセンスのいいお店が掘り出しものみたいに隠れていた。
比較的安かったし、普段着のパリのセンスの良さを見た気がした。
次に行ったヴァンヴとクリニャンクールはパリでは2大蚤の市として有名なところ。けれど、期待が高すぎたのか、満足の行く散策ができず不完全燃焼といったかんじになってしまった。
(ヴァンブはそんなに大きくないけど、いいかんじのお店は数店あった)
パリの蚤の市には、素敵ながらくたがひしめき合っていて、わくわくする場所で掘り出しものがたくさん!
そんなイメージに何の疑いもなかったけど、実際は私は、郊外であまり治安は良くなく、価格はわりとどれも高くて、本当にガラクタばっかり!という印象を持ってしまった。
雰囲気的にかんじがよかったのはクリニャンクールのポールベールくらいに感じられた。
(最も有名で大きな市はクリニャンクールで、中でいくつかの地区に分かれている。)
(ポールベール入り口の有名なカフェ。ここは雰囲気のいいお店だった。味もGOOD。高いけど。)
短時間だったこともあるけど、もっともっといい場所があって見落としていたら、誰か教えてほしい。
クリニャンクールの中の、地元の若者が多く集まっていた地域(朝の御堂筋以上の混雑ぶり)や、少しだけそれた路地の閑散として落書きがたくさんあるなんだかガラの悪そうな雰囲気の中で、ちょっとこれはやばい、という感覚が働いて早く逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
初日の空港から市内へ向かう途中の落書きだらけの街並、落書きだらけの電車、2日目のクリニャンクール・・・エレガントでハイセンスな街パリはきっと存在するけれど、一方で何年もアメリカで暮らしていた知り合いで私よりも断然外国慣れしている友人でさえ治安の悪いパリでは、郊外や地下鉄は気をつけた方がいと言う。
どうもまだパリとどう接したらいいのか、私には掴めないまま旅の前半は過ぎていった。